狂い出した歯車は止まらない
ただただ坂道をとんでもないスピードで
転がり落ちていく
ダンナが元気な頃よく行っていた、
上野の街の生中継ライブを見ている
もうダンナは行くことはないよなあ
ひとりでふらっと上野のドラッグストアに
行ってたなあ
漢方薬を買うのが好きだった
あんなに
健康に気を付けていたのに
あんなにいつも一緒にいたのに
ずっと寄り添っていけると思っていたのに
こんなことになるなんてさ
残酷な運命があたしらを待っていたよね
運命とはなんて非情なんだろう
気の落ちている人は臭い匂いがすると
和尚が話していた
やばみはずっと臭いよ
疲れてるがらなんだと思っていたけど
違うのかもね
話していることも
暗いことばかりだしなあ
その悪い気に引きずられないように
しなくてはならない