貧困なんて
他人事だと思っていた
ほんとにその通り
その通りだ
こんなに困る生活になるなんて
誰が想像しただろう
それも自分の浪費でそうなったのなら
仕方ないけど
明らかにそうではないことでそうなってる
父は
それなりの資産を残すから
供養も家のこともうまくやってほしいと
言っていた
でも蓋を開けてみたら
実際はそうではなかったよね
最期の最期まで己の長生きのせいで
資産を食いつぶし
挙句の果てにあたしらのなけなしのお金まで
今食いつぶそうとしている
実際にそうなっているけどさ
もう勘弁してくれよ
つまりあんたは自身の長生きのせいで
孫の未来も潰してしまったわけだよな
ダンナのことがなかったら
また事態は違った展開になってたよな
介護という金食い虫のダンナを抱えているおかげで
もう家の家計は修復不可能だろう
あたしもさ
緑内障でいつか失明するパないのよ
肺MAC症で肺が縮んで血痰も出て
のっぴきならない状態になるやもしれんし
デュピュイ拘縮で手術しないと
使い物にならなくなるかもしれん
今けっこうバキバキで
寒さもあるけど朝新聞めくるのがマジで
大変なんよ
レジでのお金とか出すまでに
時間がかかってしまう
このところ物忘れや勘違いも甚だしいので
いつの日が認知症になるやもしれん
こんなに抱えていてその上で
ダンナも背負い家の家計も修復しないと
ならないなんて
どんな罰ゲームなんだよ
無理っしょ?
どう考えても無理っしょ?
父の点滴代、どのくらいかかるのだろう
召されたあとも施設に置いてあるものの処分とか
いろいろ金はかかるだろうな
召されたあとの手続きとかも
数限りなくあって面倒
これを乗り越えるのは
金持ちの♂と誰かが結婚してくれて
その人がこちらの生活なり介護費なりを
サポートしてくれることかな
そんな人どこにいるのさ
そんなこちらにとって都合のいい人なんてさ
でもそんなことまでついつい考えてしまうよ
もしこの状態で災害があったら
もう生きていたくないよ
再建できないもん
何の後ろ盾もないのにさ
その時がほんとにあたしらがこの世を去る
時なのかもしれない
ダンナは施設だから災害があっても
命は助かるはず
父が旅立った後父のきょうだいに
父の旅立ちを連絡するのやだな
父の弟の嫁がうるさい人で
父が旅立ったら連絡欲しいと話していた
何のため?念のため?
でももう生きてないかもしれない
それすらもわからない
やっぱり子供が老人化する前に
親は自分の人生終わらせておくべきだと
つくづく思う
阿部サダヲのドラマ観て
少しだけ気持ちが浮上した