matohijuma’s diary

自殺未遂を2回してる実父 脳出血で失語症と高次脳機能障害になってしまったダンナ やばみとススというニックネームの子供がいます

返されなかった遺書


父の住んでいた一階に行くと、

あー、実家に帰ってきた~、という

気持ちになる

匂いが実家の匂い

懐かしいお線香の香り





しかし、そんな懐かしく、

気持ちのいいものばかりが

あるわけではない






部屋は父が自殺未遂して、

救急車で病院に

運び込まれたままになっている


自殺を決行したベッドだけは

さすがに気持ち悪くて処分したけど、

その他はそのまま


なにもかもそのまま、途中で投げ出された

痕跡がある





あの時、父は自分から警察に電話して

これから自殺をすると告げた

そして、家族は(つまりあたしたち)

この自殺に関係ないから

罰っせないでほしい、と言ったそうだ

後から警察の人が言っていた

それ、殺人幇助ってやつですか?





警察に電話したなら、そりやぁ

警察、家に来るよ

救急車、消防車、警察の車で

うちの前の道路は大渋滞だった


当然、近所の人も出てくる








警察の人に

あたしは〃父の娘〃、という立場で

事情徴収されたよ

実は、事情徴収されるのはこれで3回目

始めは祖父の時、2番目は祖母の時

どちらもトイレで死亡していた





祖父母は

前に病院にかかった歴がなかったから

家族が殺したのではないかと疑われた



その時学んだこと

同じ話を何度も繰り返して

警察は聞いてくるから

そこに矛盾があってはいけないこと!


ささいな矛盾でも警察はそこをついて

何度も聞いてくる

〃さっきはそういってなかったね〃と・・


それと、必ず目をみて話すこと!

目を伏せ、オドオドしていると、

なにか疚しいことがあるのか、と

疑ってくる





それがわかっているので、父のときは

警察の人の目をみて話した


案の定、同じことを何度もきいてくる

あたしらは知らなかったが、

父は杖を3本持っていたらしい

救急車に運ばれるときに父に聞いたのか?


その1本が見つからないと言われた

〃探したんですけどないですね

どうしてないんですか?〃



そんなことこちらに聞かれたって

わかるわけないじゃん

父の行動を

逐一監視してたこともないわけだし

3本も持ってたなんて

知らないんだからさ


その話をしたかと思えば、

今度は全然関係ない庭の話

〃きれいな花が咲いてますね〃


そしてまた杖の話に戻る


こんなことを繰り返していて

嘘かどうか、ボロがでるかみていくんだろう


杖のことは言いがかりかもしれない

こちらの動揺を見るためだったのかも・・




てもさ、あたしらが父を殺そうとか

なんで思うんだよ

理由は?


もしかしてそれは父の書いた遺書に

関係あるのか?



父は遺書を書いていた

でもその中身はあたしらは今もって知らない

なせなら

警察が没収していってしまったから・・

父の使っていたPCも没収されていた




何日かして、

警察からあたしらに容疑はないと

連絡がきた

そりゃそうだろ、殺すとかあり得ないから❗


容疑はなくても遺書もPCも証拠物件として

戻らない



遺書やPCに何が書いてあったのか、

もう永遠の謎になってしまった

今父に聞いても、もう覚えてない

自殺未遂を悪びれてないしね




まあそれもそれだけど、

警察のごやっかいになるのは

もうごめんだよ




一階はあたしの実家でもあり、

ある意味、

あたしらの平凡な幸せに

亀裂が入り始めた場所であり、

父の普通の人生の終焉の地でもあると

思っている