ススのメモ
直葬だと鼻に詰め物もしない
式場に運ばれた時には
口も目も閉じていたのだけど
出棺の時見たら左目は薄目が開いていて
口も大きく開いていた
なんの処置も施さないからなのかな
膝も立て膝のままだったしさ
棺の中には花も入れないしね
でもそれでも一応はちゃんと葬式が出来たんだから
いいよね
それこそ災害とかで津波で流されたりして
遺体もない人もいるしね
それに比べたらずっとハッピーだったと思うよ
あたしらなんて葬儀もないかもね
これからどんな災害が起こるかもわからないしさ
家で死亡してたら
もうずっとわからないままなのかもしれないしなあ
うちの破滅の序章はまず父の長生きから始まって
そして文無しになって
ダンナのことがあり
孫らも子供は産まない
子供はあたししかいない
このことが重なってあたしらでこの家は終わる
最後はここは市のものになるのかな
ご先祖様にも申し訳ないけど仕方ないよね
この家の戸締まり人はあたしら
あたしらが戸締まり人
何だか大変な役目だな
お墓ももうそのまま
あたしらの骨とかだってお金もないから
次の人もいないから
墓には入れずそのままになってしまうのだろうか
無縁仏にいくのか?
お寺はお金を支払わないと何もしてくれないからね
たとえお墓があってもさ
ほんと宗教心よりも当たり前だけど
お金だよなあ
ダンナは疫病神なのか
それともあの体になったのは
何かのストッパーになって
あたしらを守ってくれてるのか
いったいどっちなのだろう
やっと年金の書類を書いたけど
請求者のマイナ番号ないと書類が増えて大変だ
書いたので添付書類を減らせた
もう役所に取りに行きたくない
お金だってかかるしさ
でも年金に関する資料は無料です!
戸籍謄本とかにもお金はかからない
あたしは慢性気管支炎
非結核性抗酸菌症
つまり肺MAC症
この病の人が風邪にかかるとかなり苦しいことが
自分が風邪にかかってよくわかった
痰が切れなくて呼吸が出来なくて
マジで死ぬと思ったことが何回もある
ほんと激ヤバだよ
自分は肺の疾患で死ぬのね
そう思った
苦しそう(ー_ー;)
そうはいうものの風邪をひかないのも
なかなか難しいしね
なんともだわ
市販の風邪薬を飲んでもよいものかどうか
どの薬を飲んでも大丈夫なのか
いろいろ面倒
もう体力が危機的
ほんとヤバいよ
街で配偶者に頼り切ってる老人ばかり
目に付く
お父さんお父さんてうるさいわ
地元は昼間は老人パラダイスだよ
子供の数はおそろしくない
もはや死へと向かう街だな
いいわけないよな