一年前の昨日は
シャンシャンの旅立ちの日だった
あの日は晴れていたね
今もあの日のことを思うと切ない気持ちに
なったりする
あたしがなかなか上野ZOOに行かなくなったのは
シャンのいないのを実感したくないからなのかも
しれない
もうあんなに🐼を好きになることは
ないんだろなあ
今のシャオレイも好きだし、シンリーも
もちろん好きだけどね
でもシャンはあたしの中では別格だからさ
ダンナの友だちから来た絵手紙
いつもながらすごいなあと思う
この絵手紙をダンナに直接見せる日なんて
来るのかな
ダンナが見たところでよくわからないとは
思うけどさ
ダンナはこっそり名刺を作っていた
倒れる何日か前に作っていたのがバレて
やばみから物凄く嫌われることになってしまった
この名刺は100枚ある
あたしに嘘ついてお金をせしめて
それで制作したんだよな
この名刺を地元の集まりでばらまいて
地元をよくしようとしていたんだろ?
なんの力もないのにさ
まあ老後の生きがいにしたかったんだろうな
仕事にも行き詰まってる時だったしね
包括センターにまで行って
何かやれることはないかと聞いていたと
あとから知った
やれるわけないじゃん
意気込みだけでは何も出来ないよ
その時行った包括センターに何年後か
ダンナは自分がお世話になることになるとは
まさかその時は誰も夢にも思ってなかったなあ
運命とは皮肉だね
やばみの中学時代の友だちに
お母さんがガンになってその子が働きながら
介護している子がいた
その子の家は父親がいないから
かなり大変な暮らしぶりだったのは知っている
ダンナはいつもその子に同情していたなあ
親が介護人になってしまったらほんとに
たいへんだよねとか言っていたよな
でも結局あんたもそんなになってしまって
子供らにも大変な思いを今させているじゃん
同じじゃん
そりゃああんただって
そうなろうと思ってなったわけでないのは
わかるけどさ
でも結果は同じことになってるじゃん
あんたは親としての権利も放棄したみたいな
もんじゃん!
違うかい?
この抱えきれないほどの哀しみを
とうやって処理したら良いのか
もうあたしにはわからんのさ
ただただあんたを
恨みがましく心の中で
責めたてることしか出来ない
毎日未解決事件や残忍に56された事件とかの
YouTubeを観ることが多くなった
つまりものすごく笑顔になれない人を
心の底で探している自分がいるんだよな
やっぱり街中のカップルを目にするのは
元気だった頃のダンナを思い出してものすごく辛い
もうその思いがコップの淵から
溢れ出てしまっているんだよなあ
だから耐えきれない