matohijuma’s diary

自殺未遂を2回してる実父 脳出血で失語症と高次脳機能障害になってしまったダンナ やばみとススというニックネームの子供がいます

小さなお守り

「ロストケア」
 
〃母の死で運命が好転
 
介護から解放
 
経済的にも精神的にも楽になり
 
支出も減った〃
 
ああ、小説とはいえ
 
なんて羨ましいのだろう
 
介護さえなくなれば今よりも
 
暮らしは確実に楽になる
 
でもそれは
 
ダンナの死を意味することになる
 
 
 
 
 
ダンナとは
 
夫婦で気持ちの合うところは
 
たくさんあった
 
 
でも当たり前だが
 
100パーセント合うわけではない
 
当然合わないところもある
 
 
ダンナが起業するとか全く理解できなくて
 
むしろ反対だったしなあ
 
倒れる前はその事で
 
けっこう険悪な雰囲気だった
 
 
あのままダンナが元気だったら
 
起業に反対して、もしくは失敗して
 
離婚を考えたかもしれない
 
だったら今の方が良いのだろうか
 
そんなことを体験しなくて済んだ、
 
今の方が良いのだろうか
 
 
今はダンナが倒れたことが
 
小さなお守りみたいに
 
なっているところもある
 
 
ダンナのことを話すと
 
みなさんどこか優しい
 
小さな不幸を抱き締めて生きている
 
 
 
 
でもほんとはちっとも幸せではない
 
夫婦として生きていたかった
 
最期まで喧嘩したりしながらも
 
ワチャワチャして生きていたかったなあ