今さ、もしダンナが元気なら
体は麻痺しててもよいんだけど
頭が普通だったら
昔行ったところを二人で周りたいな
こんなことあったねとか
あんなことあったねとか
そんなこと二人で話したかったよ
あんたはどこまで覚えてるのかな
あたしや子供たちのこと
もうほとんど霧の中なのかな
きっとそうだよね
きっとそう・・
どうして神様はあたしやダンナに
こんな運命を用意したのかな
お互い独りぼっちになってしまったね
もともとお互い独りぼっちだったのにね
今は
ダンナは記憶の中
あたしは現実にいる
結局この世ではそんな運命的なんだね
そんなさ
やっぱりもう生きていても
仕方ないんだろうな
寂しいなあ
泣いたらもう止まらないんだよ
止まらない
あたしら夫婦のこの世での最終章は
本来なら二人で完成させたかったな
本来ならね