本来なら
子供らが巣だったあと
ダンナと二人で過ごすはずだったんだよな
それももう夢になった
いろんなこと相談したり話したり
したかったんだよ
二人で散歩したりさ
買い物行ったりさ
もちろんそれぞれの各々の活動も
尊重しながらね
でももう・・
病気になったらかばいあったりとかもね
若いころ言った場所に行くのもよいよね
思い出巡り
すべてが夢？
すべてがうたかた？
これから寂しい老後が待ってる
長生きはしたくないけど
ダンナのあとから逝きたい
すべての後始末をしてから逝きたい
そして
ダンナの死によってもたらされる
生命保険金
それを確認したい
そのお金で子供らに生きていってもらいたい
あたしが子供らにしてあげられることは
それしかないしね
さんざん介護で苦労させてしまった
子供らへの餞
