今まで何度も考えたけど
子供の親はあたし一人になってしまった
ダンナは生きてるけど、
もう親としての判断は無理だろうし・・・
子供らはもう大人になってるから
あたしが親としてやらなきゃならない事は
そうそうないだろう
でも例えば、結婚とかとなると
別かな
正直、男親のいないのにつけこまれて
変なやつと一緒になられても
困るのさ
うちには財産はないけど
唯一今のところ父名義の家があるので
それ目当てに一緒になられてもね
あたしはどこかの施設に入れられて
追っ払われてさ
まあ、うちの子らは
そっち系にまったく興味がないので
今のところ安心といえば安心なんだけど・・・
というか、ダンナが倒れてから
ものすごく警戒するようになったから・・
親らしいことしてあげるのも
あたししかない
親として誉めてあげられるのも
心配してあげられるのも
あたしだけだろう
子供がいくつになっても
親は親だよ
それは変わらん
でも、ダンナは意外とわかってることは
わかってるから・・・
わからないと思ってることが
ほんとはわかってたりするから・・・
施設を退所することは、いつでもできる
いつでも家に連れてくることはできる
そう思うことが
気持ちの救いになる
いつか、ダンナの実家にも連れていって
あげたい
忘れてるはずなんかないだろうし
連れていけばわかると思うし・・・
この辺の変わりようも見せてあげたい
あたしは
ダンナのオムツを換えてあげたこともある
汚れ物の洗濯をしたこともある
あたしが元気なら、
まだやれるんじゃない？と
思ったりする
そう思うと、俄然人生が
色濃いものになってくる
一生、死ぬまで施設!はやっぱり
納得いかない
どうしてもやってあげたいのに
身動きが取れない今のこの状況を
どうしたらよいのだろう
あたしは何を血迷っているのだろうか
そう思われてしまうのだろうか
