麻痺った手は
本人がその手を動かせば
動かすほど固まると
リハビリ病院の先生に教わった
だからダンナみたいに
麻痺してる人は動かさないように
しないといけないとね
ダンナの場合は
麻痺した手を入れるポケットみたいなものを
服に作ってくださって
その中にいつもいれていた
老健に入所した時それはいいねと
感心された
リハビリ病院のスタッフに感謝です
なんだかゾッとする
もう動かないんだなあと
その手はもう動かないんだなあと
その事を思ったら
切なさと同時にむなしさも感じた
信じられないよ
もうダンナは
前のように自力で歩くことも
考えることも出来ない
あたしらのことも
どこまでわかっているのかわからない
それがものすごい衝撃だった
何よりの衝撃はダンナ本人だろうけと
あたしもまさか自分の配偶者が
そうなるなんて
当たり前だけど思ったこともなかった
生きることは何なのかと現実的に
向き合った瞬間だった
人生は残酷である
この修行の場から早く撤退したい気もする
運命は偶然なんかではなく
予めその人に用意されていて
突然降ってくるもの
そう思っている
書き物で
登場人物の女性が
男の家に行ってお米を炊くシーンがある
ご飯に合うものはなんだろ
肉じゃがが嫌いな日本の男はいない
そう思って予め作ってタッパーに入れて
持参する
なぜその男の家で作らないかは
諸々の設定事情があるので・・
好きなその男の家で
お米を炊くまでの設定は長いので割愛
他の付け合わせは
ほうれん草のお浸しetc・・
じゃがいもが
大きくてゴロゴロしているのはこ愛嬌
タワマンの
無機質な男の一人暮らしの部屋で
お米を炊いてお皿に付け合わせを並べて・・
タッパーのまま絶対出すなよと言った、
友達だちの言葉を思い出して・・
準備が出来たよと男を呼びに行く
なんだか新婚みたいだなと彼女は照れる
落ち着いてよく考えてみると
一人暮らしの男の部屋に
一人でのこのこと訪れるなんて
何て無防備なんだろうと改めて気づく
そして
食事のあと
どうやって帰っていったらよいのか
そのまま帰れるのか
急にドキドキが止まらなくなってしまって・・
自分の思いは胸ポケットに
しまったまま?
とかさ
なんてものを箸休めで書いてみてる
もうあたしも末期かな
こんなシチュエーションに
あたしも置かれてみたいのかな
この世を生きるために妄想力発動中!